強化







強化って何?


🔹誰かにほめられたり、喜んでもらえたことを繰り返すこと、どなたでも経験ありますよね?
例えば「子どもはほめて伸ばす」とか
「ほめられて伸びるタイプ!」なんてどこかで聞いたフレーズです(笑)。
反対にこれをしたら「怒られそうだからやめとこう…」という時もありますよね?
🔹これらは何かの行動・動作をした時に返ってくる周りの反応を学ぶことによって、それにもとづいてあらかじめ自分の行動を決めるという一連の予測と行動の法則のようなものです。この時、ここちよくなる行動をくり返したり、逆に不快感(ふかいかん;いやな気持ちになること)を伴う(ともなう;つきまとう)行動を避(さ)けがちになる…ことを「強化 きょうか」と言います。




快感情
(気分がいい)
強化の例



不快感情
(気分が悪い)


🔹快い(こころよい;気分のいい)感情をもたらす行動をくり返す確率(かくりつ;起りやすさ)は高く、不快感(ふかいかん;気分の悪い感情)を伴う(ともなう;つきまとう)行動は避ける確率が高くなるという「強化理論」はもとはスキナーという心理学者が最初に使った用語でした。


Good
Bad
繰り返そう
避けよう


🔹日常生活の大半は、なんらかの「強化」によっていると言えるかもしれません。
学校や仕事に遅刻(ちこく)することが多いと先生や友人、そして周りの人の指摘(してき;問題となることをとり上げて、これだとしめすこと)やいかり、冷ややかな態度に不愉快(ふゆかい;いやな気持ち)を感じ、もう遅刻しないぞ!と誓ったりするのも、
遅れて到着という行動→なんかみんなの視線が冷たいぞ…学習
早く家を出る行動→遅刻しなければ、みんな怒られないぞ…強化 といえます。
🔹ちなみにこの「強化」は学習という言葉と組み合わせて、現在「強化学習」という用語で人工知能(AI)を搭載(とうさい;つみこむ、組み込む)したコンピュータなどに、最適な解法(かいほう;問題をとく方法)を学習させるなどの概念(がいねん;あることに対して抱く共通の意味や内容)として広く使われているます。
🔹アルコールの話に戻すと、アルコールを飲むことで毎回このような刺激が活発に起こり、飲む度に開放感や幸福感を感じる回路が「強化」されると考えられます。

🔹さらに「耐性(たいせい;くり返して使用しているうちにだんだんと効果がなくなってくること。)」という働きも加わります。
「最初はすぐ酔ったけど、飲んでるうちにだんだんお酒に強くなってきた」なんて話を聞きます。
🔹こうなると前と同じくらい酔うために、飲む量を増やすか、アルコール度数の高いものを自然と求めるようになります。
🔹知らず知らずのうちに、量が増え…、強くなり…。
また意外なことに、飲んだことによる不快な症状に対する「耐性」がつきやすい場合も、飲む量が増えていく可能性があるそうです。

🔹ここでやめとこう…と飲みたい気持ちをおさえるのは、なかなか骨の折れることです。
が、「ここでやめとこう」というところで、気分を変える何かをするというのは、一つの方法になるようです。
例えば、いつもの量を飲んでしまい、もう一本…というところでメチャクチャ辛い歯磨き粉で、歯を磨いてしまう、などなど。
Alcohol and Tolerance National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism Alcohol Alert No. 28 PH 356 April 1995
Tolerance and the Etiology of Alcoholism: Hypothesis
and Mechanism Boris Tabakoff and Paula L. Hoffman Alcoholism: Clinical and Experimental Research12(1):184-186, 1988.