top of page
名称未設定のアートワーク 7.png

睡眠ってやっぱり気持ちや感情にも関係するの?

 
名称未設定のアートワーク.png
心T1
名称未設定のアートワーク 2.png

はい、かなり関係ありそう…です。

🔹よく眠れて、すっきりと目覚めた時には、気分がよく、楽しく、前向きな気分になる…そしてよく眠れなかった、睡眠時間が足りないと感じた時には、なんだか気分が悪く、不安になったり、落ち込んだり、はたまたちょっとしたことがすごく気に触る(きにさわる;おもしろくない、腹が立つ)…なんてこと、おそらく誰にでも経験があるのではないでしょうか。

🔹実際、睡眠時間が足りている時は、肯定的な(ポジティブ)気分と、少ないと怒り、うつ的、否定的な気分と関連があることを示した研究結果は多数あります。

 
 
名称未設定のアートワーク 2.png

🔹さらに青年期には睡眠時間と「衝動性(しょうどうせい;思いついたことを抑えることができず、すぐに反応(行動)してしまうこと)」、「攻撃性(こうげきせい;相手に損傷を与えようとする傾向や性質。)」など気分よりさらに踏み込んだ精神状態との関連も明らかにされています。

 
 
心T2
名称未設定のアートワーク 7.png

確かに睡眠不足だとなんかイライラする…どうして?

 
 
名称未設定のアートワーク.png
名称未設定のアートワーク 4.png

🔹これは感情や情動をつかさどるといわれる扁桃体(へんとうたい)の活動が活発になってしまう一方で、理性的な思考や論理で感情をコントロールする前頭前野(ぜんとうぜんや)の、扁桃体への抑制が弱くなっているということがfMRIなどを用いた研究からわかっています。

 
 
 

 

​勝ち

 
名称未設定のアートワーク 5.png

負け​

 
名称未設定のアートワーク 27.png
名称未設定のアートワーク 28.png
名称未設定のアートワーク 3.png

🔹また睡眠不足によって感情コントロールの抑制がきかなくなるのと連動して、交感神経の活動は活発になり、また報酬系の抑制力も弱くなるのではないかといわれています。普段なら不快な感情を抑えて、まわりと協調して過ごそうとする理性的な思考がうまくはたらかず、感情が暴走気味になってしまうという感じでしょうか。

 
 
 
 
名称未設定のアートワーク 2.png
心T3
名称未設定のアートワーク 7.png

睡眠ってうつとかにも関係があるの?

 
 
名称未設定のアートワーク.png
名称未設定のアートワーク 3.png

🔹うつや不安症など、精神的な不調は「睡眠」の乱れや眠れないといった症状から始まることがあるといわれ、またそれらは併存(へいぞん;いつくかのものがともにあること)する率もとても高いことが明らかになっています。ある種の精神疾患の症状のうちの一つともいわれています。

 

 

🔹睡眠時間が長くても短くてもうつ傾向と関連する、また睡眠の質が悪いと感じることもうつ傾向と関連している、ということが示されています。

🔹不眠状態が続くと、精神的な不調に陥(おちい;なる)りやすく、精神的な不調になると不眠症状が出てくるという双方向からの関連を示した研究が数多くあります。

 
 
 
心T4
名称未設定のアートワーク 5.png
名称未設定のアートワーク 1.png
名称未設定のアートワーク 4.png
名称未設定のアートワーク 7.png

不眠症って具体的にどんな症状なの?

 
 
名称未設定のアートワーク.png
名称未設定のアートワーク 4.png

寝つきが良くない、

寝ている途中で何度も目覚める、

朝早く目覚めてしまう、

睡眠時間が十分でないと感じる、

睡眠の質が悪いと感じる、

日中も眠気がある

など……この1ヶ月のうちに週に3回以上、こんな感じをもったら少々注意してみる必要がありそうです。

これは世界保健機構(WHO)が作った世界共通の不眠尺度「アテネ不眠尺度」というものです。簡単な質問ですが、採点してはいかがでしょう。ご自分の睡眠状況が把握できるのではないでしょうか。

 

この1ヶ月のうち週3回以上​あてはまるものの点数をみぎに書いてください。

A.  寝つき(布団に入ってから眠るまでの時間)

☐  0:いつも寝つきはよい

☐  1:いつもより少し時間がかかった

☐  2:いつもよりかなり時間がかかった

☐  3:いつもより非常に時間がかかった、全く眠れなかった

B.   夜間、睡眠途中に目が覚めることは?

☐ 0:問題になるほどではなかった
☐ 1:少し困ることがあった
☐ 2:かなり困っている
☐ 3:深刻な状態か、全く眠れなかった

C.   希望する起床時間より早く目覚め、それ以 上眠れなかった?
☐ 0:そのようなことはなかった
☐ 1:少し早かった

☐ 2:かなり早かった
☐ 3:非常に早かったか、全く眠れなかった

D.   総睡眠時間

☐ 0:十分である
☐ 1:少し足りない
☐ 2:かなり足りない
☐ 3:全く足りないか、全く眠れなかった

F.   全体的な睡眠の質は?

☐ 0:満足している
☐ 1:少し不満
☐ 2:かなり不満
☐ 3:非常に不満か、全く眠れなかった

G.   日中の気分は?

☐ 0:いつも通り
☐ 1:少し滅入った ☐ 2:かなり滅入った ☐ 3:非常に滅入った

H.   日中の活動について

☐ 0:いつも通り ☐ 1:少し低下 ☐ 2:かなり低下 ☐ 3:非常に低下

I.   日中の眠気について

☐ 0:全くない ☐ 1:少しある ☐ 2:かなりある ☐ 3:激しい

合計得点:      点

 

 

 

 

 

 

 

 

 
名称未設定のアートワーク.png
名称未設定のアートワーク.png
名称未設定のアートワーク.png

判定の前に……

この質問は、あくまで目安にすぎません。これらの結果がそのまま病院、医療施設で診断される「不眠症」となるわけではありません。

特にミドルからシニア世代は、全般的に睡眠の質が落ちる傾向があります。したがって点数が高めになる可能性があります。日々眠り対する困難を感じていなければ、あまり気にすることはないとも思いますが、とても気になるようでしたら、お医者さんに相談してみるのも良いかと思います。

また症状によっては、睡眠に関連する様々な疾患が隠れている場合があります。「最近変だな、どうもおかしいな…」と感じる事があったら、睡眠専門の外来など医療機関を受診することを視野に入れはいかがでしょう?

 
 
 
 
 
 

判定:4点未満 睡眠障害の心配はありません。

   4~5点 不眠症の疑いが少々あります。

   6点以上 不眠症の疑いがあります。

 
 

The relationship between sleep duration and mood in adolescents: A systematic review and meta-analysis

Michelle A Short, Stephen A Booth, Omar Omar, Linda Ostlundh, Teresa Arora 

Sleep Med Rev​. 2020 Aug;52:101311.

The cumulative cost of additional wakefulness: dose-response effects on neurobehavioral functions and sleep physiology from chronic sleep restriction and total sleep deprivation.

Van Dongen HP, Maislin G, Mullington JM, Dinges DF.

Sleep. 2003 Mar 15;26(2):117-26.

Neural connectivity moderates the association between sleep and impulsivity in adolescents

Sarah M Tashjian, Diane Goldenberg, Adriana Galván

Dev Cogn Neurosci​. 2017 Oct;27:35-44.

Bidirectional associations between adolescents' sleep problems and impulsive behavior over time

Serena V Bauducco, Selma Salihovic, Katja Boersma

Sleep Med X​. 2019 Sep 5;1:100009. doi: 10.1016/j.sleepx.2019.100009. eCollection 2019 Dec.

Sleep restriction worsens mood and emotion regulation in adolescents

Katherine T. Baum, Anjali Desai, Julie Field, Lauren E. Miller, Joseph Rausch, and Dean W. Beebe

J Child Psychol Psychiatry. 2014 February ; 55(2): 180–190. 

The relationship between depression and sleep disturbances: a Japanese nationwide general population survey

Yoshitaka Kaneita 1, Takashi Ohida, Makoto Uchiyama, Shinji Takemura, Kazuo Kawahara, Eise Yokoyama, Takeo Miyake, Satoru Harano, Kenshu Suzuki, Toshiharu Fujita

 Clin Psychiatry​. 2006 Feb;67(2):196-203. 

Sleep Duration Associated with the Lowest Risk of Depression/Anxiety in Adolescents.

Ojio Y, Nishida A, Shimodera S, Togo F, Sasaki T.Sleep. 2016 Aug 1;39(8):1555-62.

 
 
 
bottom of page