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すいみん不足で起こること1

肥満/糖尿病

 
 
 
 
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寝ないと太るの?
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​寝ないと太るの?

 
 
 
 
 

​出やすくなるホルモン グレリン

 
 
 
 
 
グレリン

睡眠が不足していると食欲をコントロールするホルモンが出やすくなったり、出にくくなったりするといわれています。

 

 

 

🔹食欲増進(ぞうしん;ますこと)ホルモングレリンがでます。

グレリン(Ghrelin):胃から分泌される(ぶんぴ;出てくる)ホルモンで、やせ状態では血液中のグレリン濃度(のうど;こさのこと)は高い値を示めします。絶食する(ぜっしょく;食物を食べないでいること)とグレリン濃度が上昇し(じょうしょう;あがり)、摂食する(食べること)と濃度は低下します。

このホルモンは、視床下部に働きかけて空腹(くうふく;お腹がすくこと)だと感じさせ、胃酸(胃から出て食べ物をとかすはたらきをする液)の分泌をうながし、食物が摂取(せっしゅ;とる)された時にそなえて胃腸の運動性(うごくこと、胃や腸がうごくと消化や吸収がすすむ)を高める働きがあります。ほかにエネルギーの恒常性(こうじょうせい;たもつこと)にも関わっています。睡眠時間が短い場合、このホルモンがたくさん放出されるといわれています。

 
 
 
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​出にくくなるホルモン レプチン

 
 
 
 
 
 

🔹食欲をおさえるホルモンレプチンが出にくくなります。

レプチン(Leptin)は、脂肪細胞と小腸から分泌されるホルモンで食欲をおさえてエネルギーバランスを維持する(いじ;たもつ)働きを持ちます。睡眠時間が短い場合、このレプチンの分泌が低下します(少なくなります)。またいわゆる肥満になるとレプチンが放出されても食欲をおさえる指示(しじ;さしずすること)と受けとられず(感度低下といいます)、血液中のエネルギーは十分でレプチン濃度が高いのに、もはや満腹(まんぷく;おなかいっぱいであること)であることが感じられなる…ということもあるようです。

 
 
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🔹短時間睡眠は、適正睡眠の人と比べて、摂取カロリー自体が多くなるといった肥満のつながりを報告した研究はとても多く、どうやら睡眠時間が短い場合、肥満になる可能性が高くなるといえそうです。

 
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🔹ですが、体重をふやしたい方、摂食障害(せっしょくしょうがい;「食」にたいしていろいろなむずかしさをかかえてしまうこと)の方が体重をふやす目的で睡眠時間を短くすることは、睡眠が短いことの他のデメリットも同時に受けてしまう可能性があるのでやめましょう。

 
 
太る目的の短時間だめ
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レプチン
睡眠って糖尿病とも関係があるの?
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​睡眠って糖尿病とも関係があるの?

 
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🔹不足ばかりが問題になりやすいですが、実は長ければいいというわけでもないようです。

「睡眠不足か睡眠過多(かた;多すぎること)→糖尿病になる」といった単純な構図(こうず;すがた、かたち)が成り立つわけではありませんが、糖尿病の方々の生活習慣を調べてみると、睡眠時間が短いもしくは長い傾向(けいこう;ある向きにかたむくこと)があることがわっています。睡眠が不足した状態や比較的長い状態が続くとまわりまわって糖尿病につながるおそれがあるといえます。

 
 

こんなに単純な話ではないけど…

 
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​いろいろな要因をへて、糖尿病に関連してる可能性があるってことだね…

 
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​また逆に糖尿病になると睡眠への影響がある可能性もあるってね…

 

*ただしこれは「成人した大人」の方にいえることで、おこさんや青年にもあてはまるのかはまだはっきりとしていないようです。

 
 
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🔹睡眠に関連する病気である「睡眠時無呼吸症候群:すいみんじむこきゅうしょうこうぐん」や「不眠症;ふみんしょう」​なども糖尿病(タイプⅡ)などと関連があるといわれています。睡眠時無呼吸症候群の人は、無呼吸症候群ではない人に比べて糖尿病である可能性が高いということになります。※無呼吸症候群になると糖尿病になるまた、糖尿病になると睡眠時無呼吸症候群になるというわけではありません。

 
 
 
 
 
無呼吸と糖尿病
睡眠時間と糖尿病
尿に糖が出るってどういうこと?
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そもそも糖尿病って尿に糖が出るってこと?どうして?

 
 
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🔹なぜ​エネルギー源であるはずの糖が尿に出てしまうのでしょうか?

また睡眠が短かったり長かったりすると糖尿病の危険性が高まるのでしょうか?

まだよくわかっていない部分も多いのですが、「こういうことなのでは?」という仮定の一つがインスリンです。インスリン は血中の糖分濃度を正常な範囲に下げるはたらきをしていますが、睡眠が足りないとこのインスリンが十分に出なかったりするようです。

 
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🔹わたしたちの体は、血液中の糖分(とうぶん;からだのエネルギーとなる)を全身の細胞(さいぼう)に送ることで、それをエネルギー源としています。食事で摂取した糖の約半分は、貯蔵用に肝臓(かんぞう;栄養素の貯蔵などとくべつなはたらきをする器官)に蓄(たくわ;とっておく)えられますが、それ以外は血液中にあり、骨格筋(こっかくきん;いわゆる"筋肉"と言われれる。骨格を動かす筋肉。)や脂肪細胞の中に取り込まれ、エネルギーとして利用されたり蓄えられたりします。このように血中の糖の濃度が一定の範囲に保たれるのは、なぜか血液中の糖分の濃度(のうど;こさのこと)が高いままだと、いろいろな不具合(ふぐあい)がおきてしまうからです。

 
 
睡眠とインスリン

🔹不具合の一つが血液中の糖分(グルコース)が多すぎて処理できず、尿にでてしまうことから命名された、糖尿病です。

これは食事から糖分を取り込んで、エネルギーとして使う時に必要な「インスリン」ホルモンがうまく出なくなったり、出ても効かなくなったりすることで起こります。睡眠はこのインスリン の分泌に影響してそうだ…というものです。

 
糖尿病って怖いの?
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糖尿病ってそんなに怖い病気なの?どうしてなるの?

 
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🔹悩まされている人の多さ、またいろいろな病気の元になっているという点でも要注意の病気の一つでしょう。

 
 
糖尿病のメカニズム
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炭水化物(たんすいかぶつ);タンパク質、脂肪にならぶ三大栄養素の一つ。

 
 

糖尿病のメカニズム

食事でとった食物は、消化・分解されます。そのうち炭水化物は糖(グルコース)になって血液中にとけこみ、エネルギー源としてすみやかに体内の各細胞へ届けらます。

この時大事な役目をするのがインスリンです。膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが分泌され、細胞内にブドウ糖が取り込まれるようにうながします。その結果、血液中の糖の量(血糖値)が下がり、一定の範囲(はんい;決まった広がり)に収(おさ)まるよう調節(ちょうせつ;ぐあいよく整えること)されます。

 

インスリンは細胞の表面にある専用(せんよう)の鍵穴(かぎあな;ここではインスリンの受容体のこと)にはまり、細胞が糖(グルコース)を取り込めるように変化を起こすスタートボタンを押します。細胞内では糖をとりこむ準備(じゅんび)が始まり細胞表面から糖がとりこみはじめます。

 

しかしインスリンがうまくはたらかないことがあると糖を細胞内へ取り込めず、糖が長く血液中にとどまります。血中の糖は血管を刺激(しげき;変化をおこさせるようにはたらくこと。さかんにすること)し、硬化(こうか;かたくする)させたり、折り重なって、つまらせたりします。この血管を硬くする、狭くするという症状は、血中のコレステロールなどの脂肪と同様に脳卒中(のうそっちゅう;脳の血管に血液がいかなくなることで細胞死を引き起こす症状)や虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん;心臓を動かす筋肉に血液がいかなくなることで起こる心筋梗塞;しんきんこうそくや、狭心症;きょうしんしょうなどの病気)の原因にもなることもあります。

 
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からだのエネルギー源であるはずの糖が悪さをしてしまうことがあるなんて…

 
 

血管が詰まりやすくなってくると特にダメージを受けやすいのは太い血管ではなく毛細血管(もうさいけっかん;心臓からでた血液が指先など先端の方へ向かってとても細くなっていったもの)が張り巡らされた部分になります。下肢(かし;脚部分。脚の付け根から下の部分)や眼球など毛細血管が多いところは血液が行き渡らなくなってしまい壊死(えし;からだのある部分の組織や細胞が死ぬこと)を起こししまい、最悪の場合、失明(しつめい;視力を失ってしまうこと)や下肢切断などの危険性が出てくるとも言われています。

 

​日本の糖尿病患者数

🔹日本では、糖尿病が疑われる人も含めて、2000万人くらいの方に糖尿病(または危険性)があるとのこと。つまり赤ちゃんから高齢者まで日本国民全員の6.5人に一人が糖尿病に悩まされている(可能性がある)計算になります。

 
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日本の糖尿病患者数
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ただし、20歳未満で糖尿病の人は多くはなく、40歳代から急激に患者数が多くなるそう。つまり20歳以上の人たちで考えると4人に一人が糖尿病とその予備軍ということになり、40歳以降の人口で考えると、もっと可能性が高くなるってことに…。

 
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🔹糖尿病にダイレクトに関係があるとはいいきれませんが、短・長時間睡眠とインスリンの分泌の関係を示した研究は数多く、適正な睡眠を維持することは結果として糖尿病の予防にも役立つといえそうです。

 
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参考文献、研究:

當瀬規嗣「生理学の基本としくみ」秀和システム 2012年

The association between short sleep duration and obesity in young adults: a 13-year prospective study.  Hasler G, Buysse, DJ, Klaghofer R, et al. Sleep 2004;27:661-6.

Inadequate sleep as a risk factor for obesity: analyses of the NHANES I. Gangwisch JE; Malaspina D; Boden-Albala B et al. SLEEP 2005;28(10): 1289-1296.

Association of sleep duration with metabolic syndrome and its components in children and adolescents; a propensity score-matched analysis: the CASPIAN-V study.  Hemati, Z., Mozafarian, N., Heshmat, R., Ahadi, Z., Motlagh, M. E., Ziaodini, H., … Kelishadi, R. Diabetology & metabolic syndrome, 2018  10, 78. doi:10.1186/s13098-018-0381-y

Sleep duration and risk of type 2 diabetes: a meta-analysis of prospective studies. Shan ZMa HXie MYan PGuo YBao WRong YJackson CLHu FBLiu LDiabetes Care. 2015 Mar;38(3):529-37. doi: 10.2337/dc14-2073.

Quantity and quality of sleep and incidence of type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis. Cappuccio, F. P., D'Elia, L., Strazzullo, P., & Miller, M. A. Diabetes care, 2010  33(2), 414–420. doi:10.2337/dc09-1124

Habitual shortened sleep and insulin resistance: an independent relationship in obese individuals  Alice Liu , Clete A KushidaGerald M Reaven Metabolism​ 2013 Nov;62(11):1553-6. doi: 10.1016/j.metabol.2013.06.003. Epub 2013 Jul 10.

Short sleep duration is associated with insulin resistance independent of adiposity in Chinese adult twins

Rong LiuPhyllis C ZeeRonald D ChervinLester M ArguellesJennafer BirneShanchun ZhangKatherine Kaufer ChristoffelWendy J BrickmanDonald ZimmermanBinyan WangGuoying WangXiping XuXiaobin Wang  Sleep Med 2011 Oct;12(9):914-9.doi: 10.1016/j.sleep.2011.04.006. Epub 2011 Sep 21.

Patterson RE, Emond JA, Natarajan L, Wesseling-Perry K, Kolonel LN, Jardack P, Ancoli-Israel S, Arab L. Short sleep duration is associated with higher energy intake and expenditure among African-American and Non-Hispanic white adults. J Nutr 2014;144:461–6. 

サイト

厚生労働省ホームページ、平成28年国民健康・栄養調査の結果 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html

 
 
 
 
 
 
 
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